お知らせ

毎日新聞のコラム年年歳歳をスタートしました


今日から毎日新聞のコラムをスタートしました。

と言っても2月に1回程度で、兵庫県版ですが。

記念すべき第1回目の原稿をご紹介したいと思います。

当初4月掲載のつもりで書いていたので、少し文章が違いますが

直しを入れる前の原稿を読んでみて下さい。

 

 

「かにの季節と浴衣の季節」

 

3月で松葉蟹のシーズンが終わり、柳も芽吹き城崎温泉にも春がやってきた。春の到来とともに城崎温泉はかにの季節とはまた違った装いをみせる。いよいよ色浴衣の季節の到来である。

 

 「浴衣の似合うまち」を標榜する城崎温泉では多くの旅館で色浴衣を選ぶことが出来、女性のお客様はこぞって色浴衣を着て外湯巡りをされる。女性達が色とりどりの浴衣で町を散策されると温泉街は一気に華やぐ。かにの季節とはまた別の温泉街のような華やかさだ。最近では男性用の色浴衣を選べる旅館もあり、カップルで色浴衣を着て外湯巡りをされるお客様も増えてきた。城崎温泉は木造の旅館が軒を並べ、7つの外湯が点在する。まちの中心に大谷川が流れ、川の両側に柳並木が続く。お店も看板やデザインが町並みにあうように工夫を凝らしている。そういう町並みがあるから浴衣姿での散策が画になる。どこで写真を撮っても、城崎温泉ならではの思い出に残る写真になるはずだ。

 

 そう城崎温泉では浴衣姿こそ正装なのだ。私たちは浴衣に関する思いを「城崎ゆかた憲章」にまとめ、長年にわたり浴衣の似合うまちづくりを進めてきた。活動の根底となる「城崎ゆかた憲章」を皆さんにもご紹介したいと思う。

 

.ゆかたにあらざれば装いにあらず。

.ゆかたをもって尊しとなす。

.ゆかたを温ねて、新しきを知る。

.ゆかた姿、一日にして良き思い出を残す

.ゆかたは、豊かな心を育む。

 

浴衣を着ると、今までとは違う新しい自分を発見できる。日頃見慣れたあの人も魅力的に見えるかも。下駄をはくと、姿勢も良くなり、カラコロ下駄の音も心地いい。風景も違ってみえ、自然を愛するやさしい心も芽生えてくるはずだ。浴衣で大切な人と過ごした思い出は色あせることはない。私たちはそういう思い出作りの少しでもお役に立ちたいという一心で、業種や年代を超えて知恵を出し活動している。かにの季節とは違った城崎温泉の魅力を浴衣を着て存分に味わって頂きたいと願っている。

 


(2011年5月12日 09:43)